2010年2月17日水曜日

ルルドの泉と永井隆博士

今、故永井隆博士(著書の「いとし子よ」「長崎の鐘」「亡びぬものを」「この子を残して」などご存知だと思います。)の書かれた随筆集を読んでいます。

その中に思いもかけない文章を発見しました。
博士は、長崎原爆投下前から、放射線医師として働いていた際に被爆し、昭和20年はじめには余命3年と宣告されていました。
長崎医科大学で勤務中、原爆投下にあい、右半身に無数のガラス破片を受け、こめかみにはとても重大な傷があって、動脈を傷つけており、やっとのことで止血していたそうです。
しかし、9月にはその傷が悪化し、どういう医学的な処置も役に立たず、博士自身も自らが臨終のときを刻々と迎えていることを自覚していたそうです。
そこへ、「本河内のルルドのお水だよ」といって、水が差し出され、言われるがままに水をのんだところ、そのまま何の手当てもしないのに、血は止まり、創がどんどん治ってしまって、傷跡もほとんど残らなかったそうです。

随筆集の中で、博士は自ら体験したこの奇跡をもって、
「確信を持って、かつ科学者の良心をもって公に私は宣言する。「ルルドの聖母は奇跡を行いたもう」と」と書かれています。

そして余命3年と宣告されていたにもかかわらず、昭和26年にお亡くなりになりました。
永井博士の死体解剖に立ち会った医師は「死をとして被爆者のために働かなければならないという強い意志が、死期を延ばした」と述べられています。

ルルドの泉のことは知識として知っていましたが、まさか永井博士が体験されていたとは・・・・。
「奇跡って本当におこるんだ~。」
ますますスピリチュアルな世界へはまる私です。




















2009年9月10日 日本205福者殉教者の日に、
天草大江天主堂 ルルドの泉にて

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