2013年2月22日金曜日

我が家の居宅介護体制(その2 生活支援編)

部屋の用意ができましたので、今度は日常の生活を支援する様々な物、事をアレンジして、ケアプランを立てます。

電動ベット、ベッドサイドアーム、ポータブルトイレ、マットセンサー
ベッドサイドアームは、150度位回転するので、掴まりながら体を移動させる時に便利です。ケア友の敏子ちゃんのお薦めグッズです。(笑)

ポータブルトイレは、肘掛けが跳ね上げ式になっています。朝起きたばかりとか、介護度があがってくると、筋肉の硬縮があるので、立たずにベット上をお尻をずらしながらトイレまで移動できて、体に負担がかかりません。
それにしても今はポータブルトイレも凄い進化ですね。木製、暖熱便座から脱臭機能、ウォシュレット機能のついてる物まであります。また排泄物の臭いをとる脱臭材の威力の凄い事。24時間放置しても臭いに悩まされる事はほぼありません。
まあその分環境負荷は高いのだろうと思うのですが、背に腹は代えられません。
ただ母は、腎臓のトラブルがあったので、尿の状態をチェックする必要があり、おしっこの色がかわるような脱臭剤は使えないので、ちょっと割高なものを使っています。もっと安くていいのないかな〜と探しているところです。

マットセンサーは、寝ていた人が起き上がってマットに足を載せると反応して知らせてくれます。私の強い味方です。(笑)

ベットの柵には、手すりがつけられていますので、少しの移動なら大丈夫です。
洗顔や着替えはベット上でという案もありますが、できるだけ体を動かしてもらいたいのと、失禁でシーツが濡れるのを防ぐため、移動してもらっています。

歩行器や車椅子で移動、回転できるスペースを確保するためには、結構広い空間が必要です。この部屋は14平米くらいですが、一般の老人向け施設の独り部屋はだいたい18平米くらいですから、もう少しゆとりがほしい所です。



肘宛がついた歩行器で移動する母。
自立歩行はできないのですが、自分がそんなレベルになったという事を理解できていないので、ちょっと目を離したすきに、歩行器なしで伝い歩きしようとします。
転倒につながるリスクが一番高い瞬間です。

リビングから母の部屋まで直線で10mは移動できる空間を確保しました。
デイサービスの無い日は、ここで鬼嫁療法士のリハビリ特訓(笑)です。
ひなたぼっこする母。このコーナーをとても喜んでいます。
週に3回のデイサービスを受けています。
我が家のお風呂は北極のようなところですし、右足大腿骨に金属が入っていますので、私と順一で入浴させていた時に脱臼でもさせたら、また手術です。

母は出かけるのを嫌がりますが、こればかりはどうしても受け入れてもらわないと。
自宅の玄関まで送迎車を乗り入れられないので、車椅子で往復です。
運転手さん一人では、押し上げるのが大変なので、介護士さんがロープで引っ張ります。
毎回「ありがとうございま〜す。」と手を合わせてお礼してます。

そうそう、歳をとったら段差解消とすぐ思いますが、場合によってはスロープが転倒の原因になる事も。階段の幅、奥行きさえ十分にあれば、車椅子も30センチくらいの段差なら難なく乗り越えられます。
十分な開口部の幅と、引き戸は納得できますが、老後のために今のうちにスロープや手すりをつけてなんて先走って改装してしまうと、あとから二度手間になることもあるらしいですよ。

今お世話になっている事業所のお風呂は、温泉水です。菊池ならではですね。
母のお肌は、私よりつやつやです。
「あなたたちも一度入りに行ってみればいいのに」と勧められました。笑
事業所の送迎車は、ほかの利用者さんの事もあるので、リスクはおかせませんが、もし万が一の事が起こった時に備えて、車が乗り入れられるように車道を造ってます。
2月20日は、ケアマネージャーさんの自宅訪問でした。
このヒアリング時のやり取りで、母の心理があらわになった会話が、、、。
ふ〜〜〜〜。
介護保険制度ができたばかりの頃、私は福祉事務所で生活保護のケースワーカーをしていました。介護保険についてもいくつか講演会を聴きにいきましたが、ある講演会でお医者さんが、「家族は、本人がいかに体が楽になるかを考えて、ケアプランを考えがちだけれど、その考えを優先してばかりいると、被介護者の身体レベルは落ちる一方です。介護者の負担を減らし、なおかつ被介護者のレベルを向上あるいは維持するという目標でプランは作られなくてはいけません。」といわれました。

なかなか難しいですね。母にとって、きっと私は鬼嫁です。(笑)

さてこのところ、夜間動物の徘徊がすごいのか、パルとモリーが夜通し哭いて、あんまり眠れてません。昨夜もなきかたが酷いようなら、モリーはケージにいれて玄関の中に入れようと順一と話し、ケージを降ろしてモリーの小屋のそばにおいていました。そしたら嘘のように昨夜は一回も吠えませんでした。? そんなにケージは狭くて嫌いなのかな?笑
それともお疲れ気味の私に気を使ってくれた?

所用があって、23、24日と私が家を留守にします。
今までずっと私が母の身の回りの世話をしていて、順一は一度もした事がありません。
勤めていた時に引き継ぎ書を作ったように、母の介護の引き継ぎ書を作っています。笑
さあどうなるか楽しみです。
世の中では、実子介護という言葉が流行語のように使われていますが、居宅でそんな事絶対無理だと思います。家庭の状況はそれぞれですから、何とも言えませんが、家族みんなで助け合う、それがあたりまえ、そんな人間関係がいつの世でもできるといいですね。

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